東京ガスグループトピックス
東京ガスの省エネ教育プログラム「サステナッジ教育」が 環境省 令和7年度「環境教育・ESD実践動画100選」に選定!
2026年3月26日
12月7日に行われた授与式の様子
左から、東京ガス(株) 都市生活研究所 所長 三神、環境省 大臣官房総合政策課 環境教育推進室 黒部室長
東京ガスが推進する脱炭素・SDGs推進省エネ教育プログラム「サステナッジ教育」の概要や学校での取り組みの様子を紹介した動画が、このたび、環境省の「令和7年度環境教育・ESD※1実践動画100選」※2に選定されました。サステナッジ教育の概要やこれまでの取り組み・評価ポイント、今後の展望をご紹介します!
※1:ESD:Education for Sustainable Developmentの略称で、「持続可能な開発のための教育」の意味
※2:環境教育・ESD実践動画100選について、詳細はこちら
「サステナッジ教育」とは?
サステナッジ教育の効果と開発した教材
サステナッジ教育とは、東京ガス都市生活研究所と株式会社住環境計画研究所が、環境省の実証事業※3(2017~2020年度実施)で開発した教育プログラムです。
2050年カーボンニュートラルに向けて生活者一人ひとりの行動変容が求められる中、「省エネ行動」を国民全体の社会規範として定着させるためには、学校教育での取り組みが重要となります。実際に脱炭素社会の構築に直結すること、意識改革だけでなく学んだことを継続して行動できることが重要であると考え、本教育プログラムの開発および効果検証を行い、2023年度からは、検証結果に基づいた脱炭素に資する省エネ教育として、自治体単位での社会実装を開始しました。
全国の小中高等学校等の教育現場での導入により、持続可能な社会の担い手を育成し、国民全体の省エネ意識・行動変容の促進につなげることを目指しており、2020年度までの4年間に約1万人の児童生徒に対して教育を実施した結果、受講者の家庭において5.1%のCO₂削減効果があることを確認しました。学校での省エネ教育が家庭のCO₂排出量に与える影響を定量的に検証した研究は、日本初となります。
サステナッジ教育の特徴は、ナッジ※4など行動科学の先進的な知見を取り入れていることです。「電気・ガス・水道のメーター読めるかな?」「地球環境と省エネはどんな関係?」といった事前学習や課題発見学習のほか、実際に省エネ行動を実践・体感し、取り組みを発表して自分の生活を振り返るという構成としており、省エネ行動実践率向上や行動の持続を促す実施内容となっています。1回45~50分・全6回のプログラムを6週間連続で実施することにより、省エネ行動の実践率は21%向上。実践するようになった子供の95%が1年後も省エネ行動を継続していることや、子どもへの教育が間接的に家族にも影響を与えることなど、さまざまな効果が数字で裏付けられています。
これらの成果を評価いただき、令和5年度の第17回キッズデザイン賞 奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞、環境省 令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰の普及・促進部門(緩和分野)において大賞を受賞しました。
※3 学校での省エネ教育が家庭のCO2排出量削減につながることを日本で初めて実証 | ニュース | 東京ガス
※4 ナッジ:「(英語nudge)ひじで軽く突く、そっと後押しする」という意味、人々が自発的に望ましい行動を選択するよう促す仕掛けや手法を示す用語。2017年、シカゴ大学のリチャード・セイラー博士がナッジ理論でノーベル経済学賞を受賞
「令和7年度環境教育・ESD実践動画100選」選定に至った評価ポイント
「環境教育・ESD実践動画100選」とは、環境教育・ESDの実践の優良事例に関する動画を環境省が選定し、教育関係者等を中心に幅広く発信しているものです。
今回の選定は、下記の3つが評価軸とされていました。
(1)子どもたちが課題を主体的に捉えているか
(2)子どもたちの意識変容または行動変容につながっているか
(3)地域や外部団体との連携がとれているか
東京ガス都市生活研究所では、より多くの方にサステナッジ教育を知っていただくために、実際の授業の様子や、学校の先生方の声を聴けるものがあった方が分かりやすいと考え、サステナッジ教育 紹介動画を制作しました。
そして、このたび、「令和7年度環境教育・ESD実践動画100選」に選定いただきました。
本動画は、「ナッジ理論や行動変容ステージモデルなどを活用し、具体的な省エネ行動の実践とその効果を可視化している点が素晴らしい。完成度の高い教材とプログラムなので、他の学校にも参考になる」と講評いただきました。
“地域・自治体向けの脱炭素ソリューション“として展開
省エネ行動トランプを使った授業の様子(昭島市)
新聞発表の様子(昭島市)
現在、サステナッジ教育は地域・自治体向けの脱炭素ソリューションとして普及促進を図っています。東京ガス都市生活研究所と、自治体との脱炭素実現にむけたまちづくりを進めている東京ガス地域共創カンパニー等が連携し、その輪は年々広がっています。
今後の展望
2023年度から社会実装が始まったサステナッジ教育ですが、おかげさまでお問い合わせ、ご賛同の声が年々増えています。「脱炭素」と聞くと、どうしてもハードのソリューションのイメージが先行しがちですが、一人ひとりの意識・行動変容はその土台となるものです。将来を担う子どもたちへの教育を通じた脱炭素社会実現に向け、サステナッジ教育の輪をさらに広げてまいります。
東京ガス都市生活研究所 主任研究員 笹岡
【昭島市さまからのコメント】
包括連携協定を活用して始めたサステナッジ教育ですが、事業実施後、様々な自治体等から問い合わせがあり、児童への環境教育として注目度の高い事業を実施していることを実感しています。家庭部門の温室効果ガス排出量を削減するには、家庭での省エネ行動が重要であることから、今後においても、市内小学校を対象にサステナッジ教育を継続して実施していきたいと考えています。
【カーボンニュートラルシティ推進グループからのコメント】
昭島市さまより、サステナッジ教育を導入するうえで、学校の先生に負担がかからないやり方で実施したいとのご要望をいただき、当社が講師を派遣して授業を行う方法を社内で検討し、導入することになりました。今では、学校の先生方からもサステナッジ教育を高く評価していただいております。今後も、自治体さまごとのご要望に応えながら、サステナッジ教育を広げていきたいと考えています。
画像左:地域共創カンパニー カーボンニュートラルシティ推進グループ 栗原
画像右:昭島市 長谷川さま


